「SWING OPEN」始動!新しい距離「感」をテーマに、事業アイデアを公募

「SWING OPEN」始動!新しい距離「感」をテーマに、事業アイデアを公募

 2017年に「西武ラボ」という組織を立ち上げ、2018年度から新規事業創出プログラム、「SWING」を開始。情熱をもった素晴らしいアイデアを、実現すべく挑戦すること。ビジネスのフィールドにおいても打席に立ちしっかりとバットを振るチャンスを、という思いで「SWING(スウィング)」としている。グループの埼玉西武ライオンズのイメージともつながっている。仕上がったサービスや商品、テクノロジーを募集して評価するだけではなく、西武グループが抱えている課題を解決していくアイデアやお客さまの生活により必要とされる、お客さまに笑顔になっていただけるようなサービスや商品を、「アイデアドリブン」で考えていくことを重要視した。今年度のSWING OPENについて、西武ホールディングス 西武ラボの田中健司部長に聞いてみた。

 

新しい距離「感」を考え新しい価値を生み出す

 今年度は、西武ラボが立ち上がって3期目。昨年の「SWING」の“オープン”な価値を、より明確にしてイノベーションを促進する思いを込めて、「SWING OPEN」という名称に変更した。テーマを「Distance,Re-stance ~距離「感」に対するスタンスの再定義~」とした。ソサエティ5.0時代の到来といわれるなか、様々なものがテクノロジーと掛合わせにより、便利に、より快適になるという潮流がある。例えば2027年にはリニア新幹線が開通して、東京⇔名古屋がわずか40分で移動可能になるなど距離「感」も大きく変化する。これは大変便利なことだが、果たして本当に幸せなことなのか本質的な疑問が残る。

 我々は都市交通・沿線事業やホテル・レジャー事業を営んでいるが、不変の物理的な距離があるなかで、テクノロジーの進化による距離感は確実に変化をしている。また、人と人の距離感も昨今のSNSによって大きく変化している。リアルで会ったことのない人も親友のような時代だ。一方で孤独を理由に自殺をする人の数は減らない。働き方改革やワークライフバランスという文脈のなかで、価値観の変化というのは距離「感」に顕在化してくるのではないかと考えた。

 

応募者と一緒に考えてアイデアの精度をあげる

 昨年度選出したアイデア10案は、現在事業化の検討を進めているが、アイデアそのものから発想を膨らます事業創出となると、「アイデアはいいが誰がやるんだ」という課題が残った。事業「運営」について平行して進めていかないと、良いアイデアであってもお客さまに届けることはできない。

 そこで今年度は、我々がもつ多くの事業会社が事業運営していく形に着目した。つまり事業会社には運営を視野に入れ、「SWING OPEN」に設置されているいくつかのワークショップにアイデア構想段階から参加してもらう予定だ。これもテーマ「距離の再定義」であり、“当社の資産を上手く活用してください”といった従来のベンチャーと大企業が協業検討する際の距離感にありがちな一方的なアプローチは取らないつもりだ。選考前のワークショップを通じて、応募者と事業会社を交えてディスカッションを十分重ね、お互い理解しながらアイデアの具体性や精度をあげる。そして2020年3月の最終審査で選出評価するという流れにする。

 一方で事業会社は、西武ラボを新規事業創出のためのハブであり、エンジンとしてうまく使って欲しいと考えている。西武ラボの持つネットワークを活用することでアイデアの精度をあげることができる、そんなプラットフォームを社内へ提供していくつもりだ。

 

情熱のあるアイデアを募集

 最後に、応募者にとって、アイデアを実現していくための情熱、パッションを持っているということは重要であり大きな強みになる。素敵なアイデアであっても金儲けのためだけ、という感覚ではなかなか我々のグループとはマッチしない。お客さまに新しい価値を提供し、お客さまを笑顔にしたいという思いが強く伝わるアイデアを大事にしたい。それが我々のミッションであると考えている。

 

 

 

田中健司 

西武ホールディングス株式会社 経営企画本部 西武ラボ 部長

1977年、愛知県生まれ。立命館大学卒業後、INAX(現 LIXIL)入社。2003年にアドホック(現 西武ペットケア)に入社し、2007年に代表取締役就任。翌年同社株式を西武グループへ譲渡後は、西武ペットケアの代表取締役を務める。2017年より西武ホールディングス 経営企画本部 西武ラボ 部長を兼任。

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